原田竹竿の概要

「原田竹竿」は素材の選択はもとより、独自のパーツを開発し、使い勝手の良い道具としての
「竹竿」を目指しています。

原田竹竿は日本の魚を釣る竿です。
日本の竹で作った竿で日本の魚を釣りたい、という私的な欲望から原田竹竿は生まれました。
アマゴやヤマメ、イワナなど珠玉の美しさを持つ魚たちを楽しく釣るための道具。
それが原田竹竿です。

ロッドアクションはプログレッシブをベースにミディアムファースト、ミディアム、スローの
3段階を設定しています。
ミドルレンジを中心とした釣りを想定し、ラインウェイトは#3,#4を中心としています。

上記のようなコンセプトから、それに適した素材やパーツ、加工法を選定しました。
大きな特長は、
1.ブランクの素材には日本の(関西圏で採取)真竹を使用し、ノードレス加工をしています。
2.各セクションのジョイントには独自開発のバンブースピゴットを採用しました。

真竹について

真竹は古くから日本で一般的に工芸や園芸などで幅広く使われている竹材です。
ですから真竹自体はなにも特別なものではありませんが、そういった工芸や園芸に使われるも
のとは違い、釣り竿を作るためにはそれに適した材を選ぶ必要があります。

「原田竹竿」に使う主な真竹は竹材を専門に扱う会社に必要な材の条件を伝え、選別伐採して
頂いています。それ以外にも、和竿に使われる材を分けていただいたり、竹林をお持ちの方々
から提供いただいたりしています。
供給された材の中から、安定して確保できるレベルの良質な素材を選定し、竿を製作します。

真竹には、いわゆる「バンブーロッド」に使用されているトンキンケーンにくらべ、パワーの
基になる繊維が細いという特徴があります。
中距離や近距離を中心として軽快で心地よいキャスティングフィールや「しなやかさ」を表現
するためには、この細い繊維が必要でした。
機会があればぜひデモロッドを試投していただきたいのですが、一振りしていただくだけで、
これまでのいわゆるバンブーロッドのフィーリングとは異質の悦楽を感じていただけることと
思います。

 

ノードレスについて

竹の節の前後をカットして節を取り除き、カットした面を再度接着して1本の節のない竹材を
作り出すことがノード(節)レス(なし)加工です。
「原田竹竿」にノードレスを採用した理由は、ただひとつ、ノードはブランクが折れる時の大
きな要因であるからです。
ノードを取り除くことは破損というトラブルを回避することに他なりません。

 

バンブースピゴット

2007年2月つるや釣具店主催ハンドクラフト展(東京)に試作品を出品。
特許出願中。

原田竹竿の特長として竹と鋼を使用したスピゴットがあります。
既存のバンブーフェルールと言われているものはメス側が大きくフレアしており、見た目に美しくありませんし、その部分のテーパー設計が不自然であると思います。
有名メーカーのバンブーロッドにはブランクの芯に金属を配置し、補強を施したスチールセンターといわれるものがありますが、その技術をヒントにして開発したのが、このバンブースピゴットです。

●曲がるジョイント
バンブースピゴットはブランク部と屈曲性がほぼ同じになるので、スムースなベンディングカーブが得られ、無駄のないパワー伝達が可能です。

●トラブルからの解放
バンブースピゴットは竹同士がやさしくフィットするので、「抜けない」、「入らない」などのトラブルを避けることができ、メンテナンスもほとんど必要ありません。

●軽量
重量は#12サイズのニッケルシルバーフェルール(スーパースイスミニタイプ)と比較して約1g軽くな
ります。

●シャープな形状
従来のバンブーフェルールとは異なるスピゴットですので、フェルール部分の対面幅はブランク部と同じになり、空気抵抗が少なく、外観もシャープになっています。
繋いだ状態はワンピースのようにすっきりしています。

●ガイド面がズレません。
オス側は竹と鋼で構成された六角形状になっており、メス側の開口部も同じく六角形になっています。
六角形の利点は一旦ガイド面を合わせて継いでしまえば、激しいメンディングなどのライン操作や、キャステイングのクセによっても面がズレることがないことです。


その他

アップロックタイプのリールシートの金具素材にはステンレスを採用し、ニッケルシルバーによく見られる酸化の防止を図りました。

バットエンドプレートはブランクの形状を象徴する六角をデザインし、その重量でブランクとのバランスをとる機能を持たせています。

タングステンのトップガイドは軽量化のためにパイプ長を短くカットしています。